book09.13






自分の物語


書くのは自分
主人公も自分
いつか笑って読み返したい
自分の物語


1997年、既に開催が決まっている写真展のために
撮影の旅に出た。
当初明るくハッピーな世界を撮りたいと勢い込んで出かけたが
プレッシャーからか、気分は乗らず思い通りの写真が撮れない。
旅もひと月が過ぎ、ますます焦り落ち込む日々が続いた。


ある日、田舎道の写真を撮っている時、突然ひらめいた。

「写真には撮る人の感情が写る」

こんな気持ちで、明るく開放的な世界を撮ることは出来ないんだ。
今の僕に撮れるのは
「僕は悩んでいる。気分は最悪。どうしたらいいか分からない」
そんな写真しかないだろう。自分を偽ることは出来ない。
その時、「悩む自分、もがく自分をそのまま表現すればいいんだ」
ということに気がついた。
ファインダーを覗きながら「自分への道」というタイトルが頭に浮かんだ。


それからの旅は心の中のネガティブなものを受け入れながら、
だけど僕はこっちに向かいたい、そんな気持ちで旅を続け、写真を撮った。
写真選びやタイトルをつけるときも、抜け出したい心の殻のひとつひとつを
写真にぶつけていった。
そして悩み、もがいた写真展は完成した。





2006年10月10日 2冊同時発売
14cm×17cm 縦型
ハードカバー 96ページ
PIE BOOKS刊
各¥1,344(1,280+税)


2006年12月3日
HABU